021
ハングリー精神を鼓舞する苦味
人生という旅は続く
人生はよく旅に例えられる。
どこへ行くのか? どうやって行くのか? なぜ行くのか?
計画通り進まなかったり、たどり着いたら想像と違ったり、
旅も人生も想定外のことが起こるものだ。
1年前に新サービスのプロジェクトを立ち上げた。
順調に進み、いよいよリリース。しかし、ユーザーの反響が薄い。
何が悪かったのか?原因を調査し、改善案を考える。
振り返ると、準備段階で2度、違和感を感じたことがあった。ターゲットの分析とキャッチコピーだ。あの時感じた「遠さ」が今、数字に表れている。
なぜ、あの時動かなかったのか、悔やまれる。
仕事に正確な地図はないと痛感させられる。
仲間とディスカッションしたあと、一人でじっくり考えてみる。緊張感は続く。
横にビターなコーヒーを置く。
軽いため息のあと、ひと口飲む。
焦げたような香りと刺すような苦味がハングリーな心を鼓舞する。
慌てず、焦らず、集中して、冷静に考えろ。
目指した場所が想像と違った。だから、もう一度地図をつくり直す。
終わったと思った旅が終わってなかっただけ。またすぐにはじまったと思えばいい。
謙虚に、でもプライドを忘れない。それが俺の流儀。
自分と向き合って、大事なことを決めて、すべての責任を負うのが人生。
コーヒーを片手に、人生という旅は続く。