コーヒーをまずくする、やってはいけない5つのNG行動とは?
同じ豆を使っていても、淹れ方ひとつで味わいが大きく変わってしまうほど、コーヒーは繊細なもの。
この記事では、特に初心者の方が知らずについやってしまう
「コーヒーをまずくしてしまう5つのNG行動」についてまとめてみました。
これらの点を意識して気を付けるだけで、おいしいコーヒーは淹れられるようになります!
NG行動1.豆を細かく挽きすぎる
あらかじめプロが挽いてある粉であれば問題ないのですが、
自分でミルを使って挽く場合、豆が細かくなりすぎないように注意しましょう。
なぜ豆を細かく挽きすぎてはいけないのかというと、
コーヒー豆の成分が抽出されやすくなるからです。
豆にはうま味だけではなく、苦み・雑味と言ったネガティブな要素も含んでおり、細かく挽きすぎるネガティブな成分が引き出されてしまいます(過抽出)。
ネガティブな要素を押さえて、ポジティブなうまみを引き出すように淹れるのがコーヒーのおいしい淹れ方なので、過抽出を防ぐために豆は一定の粒度を保つようにしましょう。
NG行動2.豆の量を測らない
普通に飲む分には目分量でもかまわないのですが、おいしさを突き詰めていきたいのであれば豆の量は測った方が良いでしょう。
豆の量を定めることが大事なのは以下のふたつの理由があるからです。
・抽出するお湯の量が決まる
・試行錯誤がしやすくなる
詳しく見ていきましょう。
抽出するお湯の量が決まる
豆の量によっておいしく抽出できるコーヒーの量はある程度決まっており、
その基準は10gでコーヒー1杯分120ccです。
数杯分を一気に抽出する場合は、豆の量を少しずつ減らしても大丈夫です。
複数杯の目安は
2杯分なら18gで240cc
3杯分なら25gで360cc
4杯分なら30gで480cc
となります。
試行錯誤がしやすくなる
豆のグラム数を測ることで味わいの変化に気づきやすくなります。
たとえば、少し薄く感じたら次回から豆の量を少し増やしたり、濃すぎたのであれば豆を少し減らすこともできます。
また、ドリッパーやその人の好みによっても適当な豆の量は変化するため、「前回はこうだったから、今回はこうしてみたらどうなるだろう・・・」と検証するためにも、豆の量は測るほうがコーヒーをより楽しむことができます。
NG行動3.熱々のお湯を注ぐ
お湯は100℃で沸騰するので、沸いた直後に注いでしまうと95℃以上の温度になってしまいます。
コーヒーはお湯の温度が高いほど、苦みや雑味成分が抽出されやすくなりますので、抽出の際のお湯の温度は90℃前後が丁度よいとされています。
お湯の温度を冷ます方法としては、
・お湯をポットに移す
・しばらく待つ
・少しだけ常温の水をそそぐ
といった方法があります。
コーヒーをおいしく抽出するために熱々のお湯は避けて、
80℃後半~90℃前半の温度で淹れるようにしましょう。
NG行動4.最後の一滴まで絞り切る
コーヒーは豆のグラム数あたり、取れるコーヒーの量はある程度決まっています。
NG行動2でお伝えした通り、10gあたり120ccくらいが目安になります。
この量のコーヒーが抽出できたらドリッパーにお湯が残っていても、そこでドリッパーを引き上げることが大切です。
コーヒーは最初に酸味や甘味の成分が取れるのですが、後半になると苦みや渋みと言った成分の抽出に変わっていきます。
十分にコーヒーが取れたら、あとは味に雑味を与える原因になってしまうので抽出をストップするようにしましょう。
NG行動5.雑にお湯を注ぐ
雑にお湯を注いでしまうと、豆が攪拌され雑味成分が出てしまいます。
雑味とは渋み、イガイガする酸味、苦みなどでコーヒーをまずくする原因になります。
お湯の沸いたヤカンで直接お湯を注ぐと、お湯のコントロールが難しく、どうしても豆の表面を荒らしてしまう原因になります。
コーヒーのドリップ専用のポットを使うとお湯を細くコントロールすることができ、丁寧に注げるようになります。
ですので、お湯を入れる際はコーヒー豆ができるだけ荒れないように、中央から丁寧にお湯を注ぐようにしましょう。
お湯の注ぎ方についてはこの記事を
ドリップ用のポットの選び方についてはこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
最後にまとめとして、コーヒーをまずくしてしまうNG行動は以下の通りです。
NG行動1.細かく挽きすぎる → 豆はある程度の粒度を保つ
NG行動2.豆の量を測らない → 豆の量は毎度測る(カップ1杯分10gが目安)
NG行動3.熱々のお湯を注ぐ → 90℃前後にお湯を冷ましてから注ぐ
NG行動4.最後の一滴まで絞り切る → 適当な分量が抽出ができたら、抽出はやめる
NG行動5.適当にお湯を注ぐ → コーヒーポットを使い、丁寧にお湯を注ぐ
これらのNG行動をしないようすれば、簡単においしいコーヒーを淹れられるようになります。
まずはこのことを意識してドリップを楽しんでみてください!