コーヒーで痩せるのは本当か?コーヒーダイエットの真実についてお話します

2022/02/07
コーヒーで痩せるのは本当か?コーヒーダイエットの真実についてお話します

「コーヒーダイエット」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

言葉の通り、コーヒーを飲んで痩せるダイエットのことです。

毎年のように新しい「〇〇ダイエット」が生まれては消えているので、「ただのキャッチーコピーでそう言っているだけなのでは?」と疑っている方もいるのではないかと思います。

そこで今回は

本当にコーヒーにダイエットの効果があるのか?科学的根拠はあるの?

などなど、「コーヒーダイエットの真実」についてお話します。

コーヒーを飲んで本当に痩せるのか?

コーヒーを飲んで本当に痩せるのか?

結論から言うと、「ただコーヒーを飲むだけで痩せることはない」というのが事実です。

なんだ・・・と思ったかもしれませんが、ちょっと待ってください。

たしかに「コーヒーを飲む”だけ”で痩せる」とは言えません。しかし、コーヒーには脂肪燃焼の促進食欲を抑える効果があることもまた事実です。

ですので、「運動」や「食事制限」などのダイエットの基本的な行動をすることが前提とはなりますが、その効果を高めてくれるコーヒーは「ダイエットに有効である」ということができます。

それでは、もっと具体的にコーヒーが持つ科学的なダイエット効果について見ていきましょう。

ダイエットに効果的な2つの成分

コーヒーに含まれる成分のうち、ダイエットに効果的なのは主にカフェインと、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸という成分です。

これらの成分の効果・効能についてより詳しく見ていきます。

カフェインの効果

カフェインの効果

カフェインには、「交感神経の活性化」「脂肪の燃焼効果」「基礎代謝の向上」「利尿作用」があります。

これらがダイエットや美容にとても効果的に働きます。

交感神経の活性化

交感神経の活性化

カフェインには交感神経を優位にする効果、いわゆる覚醒効果があります。

交換神経が活性化されると血行が良くなり、集中力も向上するため、運動の効果が高まります。

さらに交感神経が優位になると胃が収縮されるため、空腹感も軽減されることが名古屋大学総合保健体育科学センターの近藤孝晴教授の研究によって分かっています。

コーヒーは運動の効果を高めるだけでなく、食前に飲むことで食べすぎも防いでくれるということですね。

脂肪の燃焼効果

カフェインは脂肪を分解して、その燃焼を促進する効果が認められています。

ダイエットに効果的なのは散歩やランニングなどの有酸素運動ですが、コーヒーを事前に飲むことで運動の脂肪燃焼効果をアップすることができます。

また、食後30分以内にコーヒーを飲むと脂肪の吸収も抑制してくれるため、体につく脂肪の量も減らしてくれます。

基礎代謝の向上

基礎代謝の向上

コーヒーを飲むことで基礎代謝が向上することが分かっています。

基礎代謝とは、何もしなくても体が使うエネルギーのことです。

体の筋肉量が多くなると基礎代謝も上がりますが、コーヒーを飲むだけでもカロリーの燃焼量が増えるため、脂肪が燃焼されやすくなります。

利尿作用

利尿作用

利尿作用とはトイレが近くなるということですね。

老廃物が体から排出されやすくなる、体の代謝の向上やむくみの改善につながります。

逆に体から水分が少なくなってしまうことにもなりますので、コーヒーを飲むときは水分補給も合わせてするようにしてください

クロロゲン酸の効果

クロロゲン酸の効果

もうひとつのダイエットに効果的な成分はクロロゲン酸というポリフェノールの一種です。

クロロゲン酸には「血糖値の上昇を抑制」「脂肪の燃焼を促進」「抗酸化作用」などが認められています。

血糖値の上昇を抑制

クロロゲン酸には血糖値の上昇を抑え、糖質の吸収を抑えてくれる効果があります

吸収された糖質は脂肪として蓄えられるのですが、そもそも吸収を防ぐことで脂肪がつきにくくなるのでダイエットには効果的です

また、血糖値の上昇は有毒な活性酸素を発生させ、動脈硬化を招いてしまうので、それらを防ぐ意味でもコーヒーは役に立ちます。

脂肪の燃焼効果

カフェインと同じようにクロロゲン酸(ポリフェノール)にも脂肪の燃焼効果があります。

運動と組み合わせることで効果的に脂肪を減らしていくことができます。

抗酸化作用

さらにクロロゲン酸(ポリフェノール)のよく知られた効果としては抗酸化作用です。

抗酸化作用とは、体内の活性酸素を取り除き、シミやシワなどの老化現象を抑えてくれます

コーヒーには体重を減らすだけでなく、若さを保つための美容効果もあるのです。

ダイエット効果を高める飲むタイミング

ここまで見てきたコーヒーのダイエット効果を最大限にするために、飲むタイミングも考える必要があります。

では、コーヒーを飲む適切なタイミングについて見ていきましょう。

朝食時

朝食時

コーヒーを朝食時に眠気覚ましのために飲んでいる方が多いと思いますが、最近はコーヒーだけで朝食を済ませるファスティングという健康法が流行しています。

ファスティングとは、英語で「断食」のことなのですが、朝はコーヒーだけにすることで一日の摂取カロリーを減らすというダイエットのことです。

ファスティングで飲まれるコーヒーはバターコーヒーという特殊なバター(グラスフィードバター)を入れたコーヒーなのですが、このバターは腹持ちが良く、お昼まで何も食べなくても平気だそうです(著者はまだ試したことがないので分かりませんが)。

バターコーヒー

体質によって向き不向きがあると思いますが、興味があれば一度調べてみてください。

食前か食後か

コーヒーを飲むのは食前が良いのか、食後が良いのかというのは求める効果とその人の体質によって変わります。

一般的には食後に飲むことが多いですが、食後に飲むメリットは血糖値の上昇を抑え、食べ物の消化を促進してくれるからです。

一方、食前に飲むメリットとしては、空腹感を抑えて食べすぎを防いでくれることです。

ただし、空腹時にコーヒーを飲むと胃が痛くなってしまう体質の人もいるので、そういう体質の方は食前に飲まない方が良いでしょう。

その他にも、「食中に飲む方」や「食前と食後両方で飲む」という方もおられますが、メリットとデメリットや効果が異なりますので、自分が望む結果を得られる飲み方を考えていきましょう。

運動前

運動前

ダイエットに役立てたいのであれば、運動の30分~1時間前にコーヒーを摂取することはとても効果的です。

上で見たように、コーヒーは代謝を高め、脂肪の燃焼効果を促進してくれます。

また集中力も高めてくれるため、運動の効果も高めてくれるでしょう。

ボディービルダーやスポーツ選手でもトレーニングや試合の前にコーヒーを飲む方もいるほどです。

入浴前

入浴前

入浴もカロリーを消費するので、運動と同じように入浴前にコーヒーを飲むことで脂肪が燃焼されやすくなります。

ただし、お風呂は通常夜に入ると思いますが、夜にコーヒーを飲むとカフェインの効果で眠れなくなってしまう恐れがあります。

カフェインは少なくとも睡眠の4時間前には断った方が良いので、11時に寝る方なら7時までにはコーヒーを飲んで入浴をすることをお勧めします。

コーヒーのダイエット効果をさらに高める方法

それでは、さらにコーヒーのダイエット効果を高める方法にお話ししていきます。

浅煎りのコーヒーを飲む

浅煎りのコーヒーを飲む

ダイエット効果を考えるのであれば、深煎りより浅煎りの豆がおすすめです。

というのは、浅煎りの方がクロロゲン酸(ポリフェノール)が多く含まれているからです。

ポリフェノールは熱に弱く、高温で焙煎すると成分量が減ってしまうことが分かっています。

コーヒーダイエットに役立てる目的であれば、浅煎りの豆を選びましょう。

80℃温度を低くする

80℃温度を低くする

先ほど述べた通り、クロロゲン酸は熱に弱いので、コーヒーを抽出するときもできるだけ低温にして、80℃くらいのお湯で抽出する方が良いと言われています。

インスタントよりもドリップコーヒーを飲む

インスタントコーヒーよりもドリップコーヒーの方がカフェインが多く含まれているので、健康とダイエットを考えるのであればドリップコーヒーの方がおすすめです

コーヒーダイエットの注意点

とても体に良いコーヒーですが、飲み方を間違えるとかえって太る原因にもなりかねません。

コーヒーのデメリットも理解して上手に付き合うようにしましょう。

夜遅くに飲まない

夜遅くに飲まない

コーヒーを飲むと夜眠れなくなるのはよく知られていますね。

実は人間は寝ている時にもカロリーを消費しており、寝ることによって体が健康に保たれることで日中もたくさんエネルギーを消費することができます。

逆に睡眠不足になると、寝ている時の消費カロリーが減るだけでなく日中の基礎代謝も下がるため、どんどん太りやすい体質になります。

また、ストレスから食べ過ぎてしまうことになってしまうので、寝不足を招くようなコーヒーの飲み方は避けるようにして、少なくとも就寝の4時間前にはコーヒーを飲むことを控えましょう

できる限りブラックコーヒーを飲む(ミルク・砂糖を入れない)

できる限りブラックコーヒーを飲む(ミルク・砂糖を入れない)

コーヒー自体のカロリーは非常に少ないですが、ミルクや砂糖を入れると摂取カロリーが増えてしまうだけでなく、血糖値を上昇させてしまいます。

血糖値が上がると、糖を吸収し脂肪がついてしまうので、基本的にミルク・砂糖はいれないようにしましょう。

ただし、ミルクを入れないと胃が荒れてしまったり、ブラックコーヒーが苦手な方は無脂肪牛乳やココナッツオイルであれば、血糖値の上昇やカロリーを抑えながらマイルドにすることができます。ぜひ試してみてください。

飲みすぎない(一日3~4杯までにとどめる)

コーヒーは適度に飲むと代謝を高め、ダイエットに良い効果があります。

しかし、飲みすぎると交感神経が優位になることで自律神経のバランスが崩れ、体にとってストレスとなり、かえって太る原因や冷え性の原因になってしまいます

カフェインには中毒性もあるので、体に良いからと言って飲みすぎないようにしましょう。

まとめ コーヒーを毎日の習慣にしよう

まとめ コーヒーを毎日の習慣にしよう

かなり情報量の多い記事になってしまいましたが、結論を言うと「コーヒーはダイエットに非常に良い」ということです。

あとは飲むタイミングとデメリットも理解したうえで、上手に付き合うことが大切です。

また、ダイエットだけではなく、単純に美容と健康にも大変よい飲み物なので、コーヒーは毎日の習慣としたいですね。

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