コーヒーは万病の薬!コーヒーが持つ10の健康効果と効能

通常コーヒーというと味わいや香りを楽しむためのものですが、実はとっても体に良い飲み物でもあることをご存じでしょうか。
これまで多くの研究者たちがコーヒーについて調査してきた結果、非常に多くの健康への良い効果があることが分かっています。
今回はその中で10個の効果をピックアップしてみたので、まず目次を見てお悩みの症状がないかどうかチェックしてみてください。
あなたのお悩みはコーヒーを飲むことで解消されるかもしれませんよ。
それでは、コーヒーの持つ健康効果について見ていきましょう!
シミ・しわなどの予防。アンチエイジング効果(活性酸素の抑制)

世界中のあらゆる人が避けられないこと。それは老化です。
人として致し方ないことですが、「少しでも見た目を若く保ちたい」というのは古今東西共通の願望ですよね。
なんとコーヒーはその願望を叶えてくれる飲み物なのです!
コーヒーには老化の原因である「活性酸素」を抑制する「ポリフェノール(クロロゲン酸)」という成分が多く含まれているため、代表的な老化現象であるシミ・しわの発生を抑制する効果があります。
普段から習慣的にコーヒーを飲むことは美容にも良いということですね。
ダイエット効果・むくみの改善

さらにコーヒーにはダイエット効果やむくみ解消の効果があると言われています。
これにはふたつ理由があり、一つ目は脂肪の燃焼を促進すること、もう一つは食欲の抑制効果があることです。
京都大学の研究で「自律神経の働きが促進され、脂肪の代謝が高まる」ことが科学的に認められ、コーヒーには運動の効果を高め、脂肪の燃焼を促進する効果があることが分かりました。
また、名古屋大学の研究により、「食前にコーヒーを飲むことで空腹感を抑える効果がある」ことも分かっています。
つまり、脂肪の燃焼を高めながら、食べすぎを防いでくれるということで、ダイエットにとても適した飲み物であるということですね。
体重が気になりだした方はコーヒーを飲む習慣をつけてみてはいかがでしょう。
動脈硬化・心臓病の予防

コーヒーには血管を柔らかくする効果があり、動脈硬化や心臓病の予防に役立つと言われています。
動脈硬化の原因は、血液中のコレステロールを処理するマクロファージの死骸が固まって血管に溜まることで起きてしまいます。
コーヒーを飲むと、コーヒーの中に含まれるフェルラ酸という成分がマクロファージに付着し、それによってマクロファージがもう一度動き始めるため、血管の固まりが取れ、動脈硬化や心臓病のリスクが低減するのです。
生活習慣を整える意味でも、コーヒーでほっと一息つく時間を作ると病気のリスクを下げることにもなりますよ。
リラックス効果

コーヒーの香りを嗅ぐとすると、なんだか気分が落ち着くような気がしませんか?
実はコーヒーの香りで、リラックス状態の脳波(α波)が出ることが分かっています。
つまり、コーヒーはストレスを和らげてくれる効果があるんですね。
「ストレスは万病の元」と言われますが、これはストレスによって免疫力が下がって病気にかかりやすくなったり、消化器官の働きが弱まるため栄養の吸収力が衰えてしまうからです。
つまり、ストレスを減らすことは、間接的に病気のリスクを下げるということにつながります。
そう考えるとコーヒーは「万病を効く飲み物」ということもできますね。
ただし、注意点もあります。
それはα波が出やすい豆と出にくい豆があるということ。
ブルーマウンテンやグァテマラなどではα波が多く出た一方で、マンデリンやコナといった豆ではほとんどのα波がでませんでした。
これらの豆はなんと水の香り(ほぼ無臭)をかいだ時よりもα波が少なかったのです。
もしリラックス目的でコーヒーを飲みたいときはマンデリンやコナは適していませんが、別の実験では集中力が高めることが分かっているので、目的やシーンに応じてコーヒー豆を分けることが大切ですね。
肝臓がんの発症リスクの軽減

一昔前は、「コーヒーはがんの発生率を高めるから体に良くない」と言われていましたが、実際は逆で「がんの発生率を下げること」が分かってきています。
国立がん研究センター調査によると、「肝臓がんを抑える効果はほぼ確実」で、「子宮体がんを抑える効果は可能性がある」ことが分かっています。
また「コーヒーを毎日飲む人は、ほとんど飲まない人に比べて、肝臓がんの発生リスクは約半分である」というデータもあるので、肝臓がんの抑制効果があることはかなり確からしいと言えるでしょう。
コーヒーは肝機能を高め、二日酔いにも効果的です。
糖尿病の予防

国立国際医療研究センターの発表によると、コーヒーを1日3-4杯飲む人はコーヒーを飲まない人に比べて糖尿用の発症リスクが男性で17%、女性で38%低下することが分かっています。
また、フィンランド国立公衆衛生研究所でも1日3-4杯のコーヒーを飲んだ人は飲まない人に比べて、糖尿病にかかる確率が男性は27%、女性で29%下がったという研究結果が報告されています。
これはコーヒーの中に含まれている「クロロゲン酸」が食後の血糖値の上昇を抑えてくれる効果があるからです。
さらにカフェインレス(デカフェ)のコーヒーはさらに糖尿病の発症率が低いことも分かっています。
糖尿病は一度かかってしまうともう治すことはできません。
なってからでは遅いので、普段からコーヒーを飲んで発症リスクを抑えるようにしましょう。
うつ病の予防
コーヒーはドーパミンの分泌を促し、「やる気」や「意欲」を高めてくれる効果があります。
コーヒーを飲むとシャキッとしてやる気が出てくるという現象は、コーヒーを飲んだことのある人なら実感できるでしょう。
心の病気であるうつ病はドーパミンが不足することで起こると言われているので、ドーパミンの分泌がされることでその予防につながります。
ストレスもうつ病の主な原因になりますが、先ほど述べたようにコーヒーの香りにはリラックス効果もあるので、その点でもうつ病のリスクを下げることができます。
仕事や勉強の集中力アップ

コーヒーには集中力を高め、仕事のパフォーマンスを向上させる効果があることが分かっています。
海外の大学での実験により、コーヒーを飲んだ被験者は誤字脱字を見つける細かいタスクのパフォーマンスの向上が見られました。
また、京都大学の研究でカフェインを摂取した被験者の方が記憶力テストの成果が良くなったことが分かっています。
コーヒーは勉強や仕事のお供に適した飲み物と言えるでしょう。
胃腸の働きを活性化
コーヒーは胃液の分泌を促すなど、胃腸の働きを活性化してくれる効果があります。
消化吸収力を高めてくれるので、食後によく飲まれることが多いのはそのためなんですね。
一方で、コーヒーを飲むと胃が荒れたという方もいるのではないかと思います。
これ、実はコーヒー自体が胃を荒らしているのではなく、胃は胃酸によって溶けないように胃粘膜で表面を守っているのですが、胃液が過剰に分泌されることで胃粘膜に穴が開いてしまい、胃の表面を傷つけてしまうんですね。
胃の中が空っぽだとこの現象が起きやすくなってしまうので、コーヒーを飲むと胃が荒れやすい方は空腹時にコーヒーを飲むのを避けて、食後などに限定する方が良いでしょう。
肩こり・冷え性の改善

コーヒーは血行を促進させるので、肩こりや冷え性の改善にも効果があると言われています。
また、運動の前にコーヒーを飲むとトレーニングの効果やパフォーマンスが高まることも知られています。
しかし、コーヒーは同時に利尿作用などにより体を冷やす作用もありますので、飲みすぎは禁物。
過剰摂取は避けて適度に取することで健康状態の改善が期待できるでしょう。
まとめ
ここに挙げた効果・効能もほんの一部であり、コーヒーにはまだ科学的にわかっていない成分もたくさんあります。
たったこれだけでもコーヒーがいかに体に良い飲み物かということがお分かりになるかと思います。
これからは「楽しみのためにコーヒーを飲む」だけでなく、「健康のためにコーヒーを飲む」という選択肢もあってもいいかもしれませんね。