これからコーヒーを楽しみたい方へ
コーヒーは、香り高く深い味わいを持ち、世界中で愛飲されている飲み物です。これからコーヒーを楽しみたいという方は、まず、自分が好きな味を見つけることから始めてください。
コーヒーは嗜好品で、心を穏やかにしてくれる友人のような存在ですので、堅苦しく考えず、自分のフィーリングを信じると「好きなコーヒー」を見つけやすくなります。
ある程度の基礎知識を得たら、いろんなコーヒーを試してみることをおすすめします。
コーヒーの「味」「香り」とは?
コーヒーは味と香りを楽しむ飲み物ですが、最初は違いがわかりにくいので、以下を参考に体感してみてください。
① 香りの違い
コーヒーには豊かな香りがあります。コーヒー豆の袋を開封した時やコーヒーを淹れる時、また、飲む前にカップから漂う香りを楽しんでみましょう。
豆の種類や焙煎度合いによって香りは大きく異なります。柑橘系のスッキリとした香り、花のような香り、香ばしさなど、少しずつ違いを感じて好きな香りを見つけてください。
② 味の違い
コーヒーの味は以下の5要素で評価するとわかりやすいです。いずれも、コーヒーを口に含んで舌の上で広がる味わいで確認できます。
1)酸味
口の中で柑橘系のようなさわやかな酸味を感じるコーヒーがあります。どのコーヒーにも酸味はありますが、どの程度が好きかを見つけてください。
2)甘み
甘みがあると、まろやかなテイストになります。柔らかい果実の風味、ナッツやチョコレートのような甘味、蜂蜜のような甘味などいろんなタイプがあります。
3)苦味
苦味はコーヒーの特徴のひとつで、深い味わいにつながります。ビターチョコのような苦味、ナッツのような自然な苦味、すっきりとして気づかないくらいの苦味などがあります。
4)香り
いろんな香りと出会えます。豆を挽く時、ドリップする時、コーヒーをカップに注いだ直後、香りを楽しみましょう。
5)コク
コクとは、口の中に広がる豊かで濃厚な味わいのことで、料理の「旨味」みたいなものです。中程度の焙煎(シティロースト)だと感じやすいです。
どんなコーヒー豆を選んだらいい?
コーヒー豆は、焙煎度、挽き方(粗さ)、産地、品種などを確認して選んでください。
① 焙煎度合い
★焙煎とは?
生豆(生のコーヒー豆)に熱を加えると(焼くイメージ)、コーヒー豆内部の水分が蒸発して、糖分・油分が変化し、風味や香りが増します。白っぽかった豆は焼けて茶色くなります。これが焙煎です。
★最初は中煎りで
浅煎り(軽く焙煎した)コーヒーは酸味が強く、柑橘系のようなフルーティーな味わいになります。中煎りは風味や香りが豊かで、バランスも良いため、最もよく好まれています。深煎り(しっかり焙煎した)コーヒーは、香ばしい香りがして、苦味があって深い味わいになります。
最初は中煎りを飲んでみて、それから浅煎りや深煎りを試してみると違いがよくわかります。自分が好きな焙煎度を見つけてください。
★5段階の焙煎度合い
全日本コーヒー協会では、焙煎度合いを8段階に分けていますが、9コーヒーでは以下の実用的な5段階で管理しています。
② 挽き方
9コーヒーでは、以下の5段階の挽き方で豆をご提供しています。
粗さは味と香りに影響しますが、最初はあまり意識せず、「ショップのおすすめ」または「中挽き」を選んでみてください。
③ 産地・品種
豆の産地による大まかな特徴を記載しますので、最初は何となく理解しておいてください。
大切なのは香りや口当たりが自分の好みに合うかどうかです。いろんなコーヒーを飲みくらべてみて、「もっと苦いコーヒーを試してみたい」とか「柑橘系の香りがするコーヒーを飲みたい」など、直感的に楽しんでみることをお勧めします。
★アフリカ
明るく、華やかなでフルーティーな味わいが特徴です。酸味が強く、ベリーやシトラス系の風味が感じられる豆が多いです。エチオピアなどでは、ジャスミンのような芳香や、ベリーやレモンのような柑橘系の酸味が味わえます。
★中米(コスタリカ・ガテマラ・メキシコなど)
甘みと酸味のバランスが整っていて、滑らかでまろやかな味わいが特徴です。チョコレートのような風味が感じられるコーヒーもあります。
★南米(ブラジル・コロンビア・ペルーなど)
口当たりが柔らかく、まろやかなので、よく「バランス系」と称されます。コク、甘み、酸味が調和して多くの人に好まれています。
★インドネシア
濃厚で深いコクがあり、スパイシーな苦味が特徴です。しっかりとした味わいのため、カフェラテやカプチーノなどのエスプレッソベースのドリンクにも適しています。
どんな器具で淹れたらいいの?
ペーパーフィルターを使うハンドドリップ以外に、コーヒーメーカーを使ったり、フレンチプレスやエスプレッソなどいろんな淹れ方があり、それぞれ独自の味わいを楽しめます。
初心者の方は、まずハンドドリップで淹れてみてはどうでしょう。他の淹れ方と比べて、安価で器具を購入できますし、豆やお湯の量を自分で調整して味の変化を体感できるメリットもあります。
ハンドドリップに慣れたら、他の方法も試しつつ、好きなコーヒーの味を追求してみるのもいいでしょう。
ハンドドリップに必要な3つのアイテムをご紹介しています。
味を比較する
好きなコーヒーを見つけるには、味や香りが違うコーヒーを飲みくらべて、「どっちが好きか」で選ぶのが近道です。百聞は一見に如かず、ですので。
9コーヒーでは「コーヒー飲みくらべセット」を販売しています。これからコーヒーを楽しんでみたいという人は、ぜひ試してください。